上司にもはっきり言う部下の特徴とは?言い過ぎてしまう部下の指導方法を紹介

上司にもはっきり意見を言える部下は、組織にとって必要な存在です。ただ、はっきり言いすぎることで場の空気を悪くしてしまうおそれもあるため、適切な指導を行う必要があります。 適切な指導を行うには、部下のタイプを理解したり指導のポイントを把握したりするなどの作業が必要です。 本記事では、上司に対しても意見をはっきり言う部下の特徴や指導方法を解説します。


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上司に対しても意見をはっきり言う部下の特徴

自分の主張を言える部下がいることは、組織の活性化につながります。しかし、言い過ぎることで場の空気が悪くなったり、上司の意見に反抗したりしていると感じる人がいるのも事実です。

自己主張ができるという長所をなくさず、部下の短所を改善するには、上司が適切に指導する必要があります。

上司に対しても意見をはっきり言う部下の特徴は、下記の3つです。

結論ファーストなタイプ

上司に対しても意見をはっきり言う部下のタイプのひとつが、結論ファーストで話すタイプです。このタイプの部下は結論の後回しが嫌いで話し始めに前置きがないため、言い方が冷たく感じてしまう場合があります。

無駄な時間を使わずに結論を大事にすることは、悪いことではありません。ただ、関係性を構築するうえではうまくいかないケースもあります。

言葉足らずで相手との関係を悪くしてしまう場合もあるため、相手の気持ちを考えて発言できるように指導する必要があります。

本音を自己主張するタイプ

ふたつ目は、本音を自己主張するタイプです。自己主張は悪いことではありませんが、行き過ぎると不快に思う人が出てきてしまいます。

自分の意見を率直に言える人がいるのは、組織にとって重要です。しかし、建設的な意見だけでなく自分の感情まで主張してくる人がいると、ビジネスでは前向きな会話にならない場合があります。

ビジネスの場で建設的な会話をするには、論理的に話すように指導する必要があります。

正義感が強いタイプ

最後に、正義感が強いタイプです。正義感が強いタイプは規則に厳しく、立場を超えて注意できるため、組織にとって一人は欲しい人材です。

しかし、頑固になったり言い方がきつくなったりすると、マイナスに働くおそれもあります。特に言い方には注意しないと組織の雰囲気が悪くなって悪影響を及ぼす場合もあるでしょう。

正義感が強いのは良いことですが、伝え方に気を付けるように指導が必要です。

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はっきり言い過ぎてしまう部下への指導方法

堂々と自分の意見を主張できる部下は、適切に指導すれば組織を活性化させる人材になります。部下の長所を伸ばすために、上司は指導方法を知っておきましょう。

はっきり言い過ぎてしまう部下への指導方法は、下記の3つです。

主張に対する根拠を聞いてから指導する

部下から意見を言われた際は、主張の根拠を聞くようにしましょう。頭ごなしに否定してはいけません。

仕事でのやり取りは、いつも上司の指示が最善というわけではありません。時には部下の意見が有用なこともあります。部下の意見は尊重し、寄り添って意見を聞きましょう。

部下がなぜその主張に至ったのかを聞くと、現状の問題や改善点がわかる場合もあります。こちらに非がある場合は素直に謝り、部下に改善点がある場合は話を聞いてから指導するようにしましょう。

議論だけではなく行動を促す

はっきり言い過ぎてしまう部下には、議論だけではなく行動を促してみましょう。上司の指導を頭では理解しても、部下が実際に行動に移せるかは見てみないとわかりません。

部下の主張を聞いて議論をしたら、期間を決めて部下を観察してみましょう。部下が本質的に納得していれば、行動に変化が現れるはずです。

行動に変化が現れない場合は、そのまま放置してみるのもひとつの手です。自分で失敗を経験すれば、自分の間違いに気づいて行動が変化するかもしれません。

失敗は上司がフォローできる範囲に留める必要はありますが、部下が自分の間違いを認識できれば、上司と信頼関係を築くきっかけになることが期待されます。

言動は指摘しても人間性は否定しない

たとえ言い過ぎる部下に思うところがあっても、相手の言動のみを指摘するようにしましょう。指導していると感情的になることもありますが、人間性を否定してはいけません。

具体的には、「あなた」や「○○さん」という主語はNGです。「○○さんはこういうところが良くないよ」といった指導は人間性の否定につながってしまい、相手を傷付けてしまいます。

指摘するのは「この前のあの行動」や「この前のあの言葉」など、言動を主語にするようにしましょう。相手に誤解を与えず、建設的な会話ができるようになります。

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部下への指導は上司もはっきり言う必要もある

自己主張の強い部下への指導は、負担の大きいものです。しかし、部下へ指導する際は、上司がはっきり言う必要があります。

上司が部下へはっきり言わなければならない理由は、下記のふたつです。

・自主性と放任主義の区別がつかなくなる

・中長期で組織全体の成長に悪影響が出る

部下への指導は、組織にとって大きな影響を与えます。なぜ部下への指導が必要なのか、把握しておきましょう。

部下の指導で悩んでいる人は、「部下のマネジメントに悩んでいる方必見!必要な能力とスキルアップ方法」も参考にしてみましょう。部下へのマネジメントがうまくいかない原因やマネジメントのコツについて解説しています。

自主性と放任主義の区別がつかなくなる

上司が部下にはっきり言えていないと、自主性と放任主義の区別がつかなくなってしまいます。上司としては部下の自主性に任せているつもりでも、部下からすると放置されていると感じてしまうのです。

そうなると、部下は上司が自分のことを見ていないと思い、身勝手な行動が増えるようになります。結果として、組織として緊張感のないたるんだ職場になってしまいます。

一度たるんだ雰囲気になってしまうと、元に戻すのは簡単ではありません。上司に見られていて適宜注意が入ると部下が思うことで、ほどよい緊張感のある職場が作られます。

中長期で組織全体の成長に悪影響が出る

上司が部下へはっきり言えていないと、中長期で組織全体の成長に悪影響が出てしまいます。上司に言われずとも自分で仕事に取り組む部下もいますが、おおよその部下にとっては上司から指導されない状況はマイナスの影響を与えてしまいます。

上司からの指導は、部下にとってストレスになるのは間違いありません。しかし、部下にとって成長のきっかけになるのもまた事実です。然るべきタイミングで上司が指導できないと、部下の成長の機会を奪ってしまいます。

また、上司自身のリーダーシップが身に付かないことも問題です。組織として成果を上げるには、適切な指導が必要になります。

しかし、上司のリーダーシップが身に付いていないと適切な指導ができず、組織として成果を上げられません。そうすると、会社や部下から悪いイメージを抱かれてしまいます。

部下から嫌われたくない思いは、上司の都合でしかありません。組織として成長するには、上司による適切な指導が必要なのです。

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まとめ

上司にもはっきり言う部下は、組織の活性化につながるため必要な存在です。しかし、行き過ぎてしまうと組織の雰囲気を悪くしてしまうことも考えられます。

上司に対しても意見をはっきり言う部下には、適切な指導が必須です。部下のタイプを理解し、指導のポイントを理解しましょう。

また、部下に対して上司がしっかり指導できていないと、中長期的に組織に悪影響を及ぼしてしまいます。本記事を参考に上司に対しても意見をはっきり言う部下への指導方法を把握し、組織にとって必要不可欠な人材に育てあげましょう。