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【役割】リーダーとしての課題
リーダーは、自分のことだけでなくチーム全体を見て行動しなければなりません。しかし、はじめてリーダーを任された人やリーダー業務が苦手な人は、どのように動けば良いのかわからなくなってしまいます。
ここでは、リーダーとして求められている役割や、リーダーに与えられた課題について見ていきましょう。
目標の設定
リーダーの役割は、チーム全体の目標を設定し、それぞれのメンバーに方向性を示すことです。
チームに目標がないとメンバーが個人プレーに走りやすくなり、チームのまとまりがなくなってしまいます。またチームに目標がなければ、リーダーとしての指示も出せません。
このような状況を防ぐために、リーダーは目標を設定し、チームの方向性を定める必要があるのです。
目標が大きい場合は中間目標も設定し、段階ごとに、メンバーに達成感を味わってもらえるように工夫しましょう。
メンバーの育成
リーダーは全体の活動を把握するだけでなく、メンバーそれぞれのスキルを向上させていく必要があります。なぜなら、メンバーのスキルアップはチーム全体の利益につながるからです。
メンバーを育成する方法としては、スキルや経験が足りないと感じるメンバーに積極的に仕事を任せ、困ったことがあった場合はアドバイスやサポートを行います。
適切な評価や指導を行うことで、メンバーのモチベーションもアップし自らスキルアップに向けて努力するようになるでしょう。
業務の管理
メンバーの業務内容についてもリーダーは適切に管理をしなければなりません。
メンバーとのコミュニケーションを図り、業務に関する意見や要望を取りまとめる必要があります。業務のかたよりがないか、スケジュールどおりに業務を進行できているかを確認しましょう。
メンバーの模範に
メンバーから信頼を得るためには、リーダーが自ら模範となって行動しなければなりません。
立場の違いはあれど、メンバーそれぞれに考えや意見を持っています。そのため、メンバーに信頼してもらえなければ、リーダーとして意見を聞き入れてもらえず、組織をまとめられなくなってしまいます。
メンバーの模範となるためには、誰よりも仕事に対して意欲的な姿勢を見せましょう。そのほかにも、立場におごることなく社内規則を守ることも重要です。
リーダーとしての課題をこなすためには
リーダーとして求められている役割は多岐にわたります。求められた役割をこなすためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
ここでは、リーダーとしての課題をこなすために必要な要素を7つ紹介します。
リーダーとして必要な資質を意識する
リーダーとしてメンバーを率いるために欠かせない資質があります。リーダーが意識すべき資質は以下のとおりです。
・行動力
・判断力と決断力
・責任感
・寛容さ
・コミュニケーション能力
行動力
リーダーは目標達成に向けて率先して行動することが重要です。自ら行動するリーダーがいるからこそ、メンバーも主体的に業務に取り組めるようになります。
判断力と決断力
ビジネスではイレギュラーな状況の中でも、適切な判断を下さなければなりません。優柔不断に、判断を変えるようなリーダーはメンバーからの信頼を失ってしまうでしょう。
責任感
リーダーはどのような結果も受け止める力が必要です。メンバーが失敗したときもリーダーとして至らないところはなかったかと振り返りを行いましょう。
寛容さ
リーダーは自分とは意見の異なるメンバーがいたとしても、真摯に耳を傾ける寛容さをもたなければなりません。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はメンバーとの良好な関係を築くためだけでなく、外部との交渉にも必要なスキルです。
目標を明確にする
チーム全体の目標を立てたら、メンバーにわかりやすく共有することが大切です。
しかし目標をメンバーに押し付けるだけではうまくいきません。メンバーがやらされていると感じてしまうと、目標達成への創意工夫が生まれにくくなってしまうからです。
目標を伝える際は、会社の方針や自身の考えと目標をリンクさせるなど、メンバーが意欲的に取り組めるように伝え方に心を配りましょう。
価値観を共有する
リーダーのスキルや価値観などもメンバーと共有していきましょう。リーダーの考えがメンバーに伝わることで、なぜこの業務が必要なのか、目標達成のために自分たちが何をすべきか伝わりやすくなります。
信頼して任せる
メンバーに信用してもらうためには、自らメンバーを信用しなければなりません。積極的にメンバーに仕事を任せ、メンバーの経験値を増やしていきましょう。
メンバーが仕事を行った後はフィードバックも必ず行います。うまく出来たところは褒め、足りない部分はアドバイスをするなど、次につながるためのサポートが重要です。
メンバーが働きやすい環境を整える
メンバーが気持ち良く働き続けられるように、リーダーはメンバーの抱えている問題や不満に向き合い、適切な対応をとらなければなりません。
定期的に面談を実施し、現在の業務内容や人員配置について問題がないか聞き取りを行いましょう。問題があった場合は、業務の振り分けを行ったり人員配置を変更したりするなど、問題解決に向けた前向きな取り組みを行う必要があります。
チーム内の問題について社内の取り組みだけでは改善が困難な場合は、東京・ビジネス・ラボラトリー(TBL)にお任せください。
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良いリーダーになる・育てるために大切なこと
リーダーとしてやるべきことが明確になったとき、さらに上を目指すためにはどのようなことに心がければ良いのでしょうか。
ここでは、より良いリーダーになるために大切なことを紹介していきます。
対等な関係を築く
リーダーになるとさまざまな立場の人々と関わる機会が増えます。しかし、どのような立場の人に対しても対等な関係で接することを心がけなければなりません。
立場や役職によって態度を変えるのは、自身の評判が悪くなるだけでなく、チームの雰囲気も悪くなってしまいかねません。
また、リーダーだからといってメンバーに圧力をかけて話を遮るのもNGです。どの立場の人とも対等な関係を築けるように努力していきましょう。
メンバーに自ら思考させる
リーダーは、メンバー自らが考えて行動できるように仕向けることも大切です。
メンバーの中には、自分で考えて動くことが苦手な人もいるでしょう。しかし、思考のプロセスさえわかれば自分で思考できるようになる可能性があります。
メンバーに自ら思考させるには、答えやとるべき行動を教える「ティーチング」ではなく、答えを相手から引き出す「コーチング」がおすすめです。メンバー自身が腑に落ちるまで考えることで、解決方法を自身で見つけるきっかけにもなるでしょう。
さらに、日々の業務においては「行動目標」ではなく、具体的な売上などの数値に関する「成果目標」を立てるようにしましょう。成果に向けた行動を考えさせることで、チーム内にポジティブな影響を与えられます。
チームとしての責任を引き受ける
リーダーには決断力も必要です。決断力とは、自分の責任で必要なタイミングで物事を決定する能力を指します。日々変化するビジネスシーンにおいて、決断力はリーダーに不可欠な能力といえるでしょう。
決断ができないリーダーには「より好ましい選択肢や正解を求めている」、「自分で責任を取りたくないと思っている」といった特徴があります。
しかし、自分で決めたくないから部下に丸投げしてしまったり、決断に時間がかかってしまったりすると、メンバーから「決断力に欠けるリーダーにはついていきたくない」と思わせるきっかけにもなりかねません。
決断力とはすなわち、チームの責任を負うことでもあります。良いリーダーになるためには、自責思考や責任感を持ってチームとしての仕事に取り組まなければなりません。
業務の仕組み化を徹底する
業務の仕組み化を徹底することも大切です。仕組み化とは、チームのメンバーが決められた業務を遂行できるよう、設計・管理することを意味します。優れたリーダーは、自分が率いるチームについて組織の構造やプロセスを体系化しています。
また、チーム内のメンバーがただの仲良しグループにならないよう意識することも重要です。チームを組織化するためにも共通の目標を作り、メンバーを巻き込むことで一体感が生まれるでしょう。
外から知識や経験を吸収する
業務における知識はもちろんのこと、リーダーに必要な素養や考え方は経験や学習により身につけられます。
現状、十分な知識があったとしても、本やセミナー、ビジネススクールを通して外から知識を吸収することは大切です。
また、セミナーやビジネススクールでは他社の人と交流する機会もあるでしょう。その際に相手の話を聞いたり自分の話をしたりすることで、業務での悩みが解決する可能性もあります。
さらに、チームが成果を出し続けるためには変化が必要です。リーダー自らが成長する姿勢を見せることで、メンバーの成長意欲を向上させ、お互いに刺激しあって成長していけるでしょう。
ただし社内業務で成長を求めるには限度があります。なぜなら求める成長と業務内容が一致しない場合があるからです。
・行動力
・判断力と決断力
・責任感
・寛容さ
・コミュニケーション能力
リーダーに必要な要素は、頭では分かっていても、いざ実線となると、なかなか難しいと感じる人も多いでしょう。
なぜならば、これらの要素を実現するためには、リーダーとしての資質、人間力が求められてくるからです。
まずは自分を信じる力、そしてぶれない軸が必要です。
リーダーとしての資質を備えるためには、専門的なスキルや能力を身に着ける必要があります。
身につけたいスキルや能力がある場合は、外部の研修やセミナーに参加して知識や経験を吸収した方が効率良く学べるでしょう。
リーダー向けの研修なら、東京・ビジネス・ラボラトリー(TBL)がおすすめです。TBLでは企業サポートを行っており、心理学のメソッドを用いた研修でリーダーに必要なスキルをロジカルに学ぶことができます。
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新たなリーダーを育成する
前述のとおり、リーダーに必要なスキルは研修などで身につけられます。そのため、新たなリーダー候補者には、研修などを通じて学びの場を設ける必要があります。
新たなリーダーを育成していくためには「リーダーの育成」を会社の戦略に反映させることが大切です。
まずは、会社が目指すべき目標を設定し、その条件を満たすために「どのようなスキルを持ったリーダーがいつまでに何人必要か」や「具体的に誰を育成するのか」などを考えていきます。
候補者が決まったら、育成計画を立てていきましょう。スキルマップを利用し、候補者が今後伸ばすべきスキルを明確にします。そして、設定した目標までの道筋をスケジュールに落としこんでいきます。スケジュールには、必要な研修についても盛り込みましょう。
育成計画が決定した後は、それに合わせて候補者に研修を受けてもらいます。研修には、リーダーに必要なスキルが学べるものを選ぶようにしましょう。
さらに、受講者には会社としての目的を理解してもらうことも重要です。研修の趣旨と目的を正しく伝え、受講者のモチベーションを高めるような工夫も求められます。
まとめ
リーダーに求められている役割や課題、意識すべき資質について紹介してきました。
リーダーはメンバーから信頼されるために自ら行動を起こし、成長する意欲を見せる必要があります。
リーダー向けの研修やチームビルディングについてのご相談はTBLにお任せください。良きリーダーになり、メンバーをけん引できる存在になれるようにお手伝いいたします。