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部下が言うことを聞かない原因
部下が言うことを聞かない原因が、何なのかわからないという方も多いでしょう。主な原因として、次のふたつが挙げられます。
・部下に存在を軽視されている
・部下との信頼関係ができていない
原因がわかれば、対処方法も見えてくるかもしれません。それぞれの詳しい内容について解説します。
部下に存在を軽視されている
部下が言うことを聞かない原因のひとつに、上司として存在を軽視されている可能性があります。直接的に部下の評価をする人に対して、言うことを聞かない部下は少ないものです。
しかし、そんな存在になれていないのだとしたら「この人の言うことは聞かなくても大丈夫」と思われているのかもしれません。例えば、普段から強く言えなかったり遠慮してしまったりしていると、そのうち部下は言うことを聞いてくれなくなってしまいます。
また、上司として正しい指摘ができないことも原因に挙げられるでしょう。その結果として、部下に存在を軽視されるケースもあります。指摘することはなかなか気力のいることですが、部下の成長のためにも、最低限の指摘はできるようにしましょう。
部下との信頼関係ができていない
部下が言うことを聞いてくれないのは、信頼関係が築けていないからかもしれません。
例え、正しいことを言っていたとしても、信頼関係がないと、素直に受け取ってもらえないこともあるでしょう。そのため、まずは「この人の言うことを聞こう」と思ってもらえるような、信頼関係を作る必要があります。
部下が話を聞いてくれないのは、言葉や態度に不満があるからかもしれません。
例えば、部下に対して「言うことを聞くのが当たり前だ」と思って接していると、相手は不満を感じ、信頼関係を築けなくなります。
部下が言うことを聞いてくれないと感じるなら、日ごろの部下への態度を今一度、振り返ってみましょう。
信頼関係は最初のうちに作っておかないと、後々に作るのは難しくなるものでもあります。後述する対策を取り入れて、部下との信頼関係を築いてみてください。
部下とコミュニケーションを取るポイント
部下とコミュニケーションを取るポイントには、次の4つがあります。
・部下のタスクの把握に努める
・意識的に褒める
・誰にでも敬意を払う
・注意とフォローを上手に使う
はじめは言うことを聞いてくれなかったとしても、部下とのコミュニケーションがうまく取れるようになると、少しずつ言うことを聞いてくれるようになる場合も多くあります。
部下が言うことを聞いてくれるようになると仕事がスムーズに進み、ストレスも減るはずです。
ここでは、ポイントごとに詳しい内容を見ていきましょう。
部下のタスクの把握に努める
上司は自分だけでなく、部下のタスクを把握するのも大切です。部下のタスクやスケジュールを把握すればその都度、進捗の確認や報連相をしやすくなります。
報連相は部下からするものだと考える方もいるかもしれませんが、ただ報告を待つのではなく、上司から声掛けすることも大切です。そうすれば「気にかけてくれている」という安心感を持ち、部下としても相談を持ち掛けやすくなるでしょう。
また、業務に関する話だけでなく、体調やメンタルヘルスを気遣うなどのコミュニケーションの幅を広げれば、徐々に信頼関係が作られます。
褒めることを意識的に行う
部下を褒めることも、コミュニケーションで大切なポイントです。上司に褒められるのは、部下にとって嬉しいものといえます。褒められることで部下の承認欲求が満たされ、やる気が出たりモチベーションが高まったりするでしょう。
その結果、意欲的に取り組んだり、自ら動いてくれたりするなど、部下の自発的な行動にもつながります。褒めるときには、次のポイントを意識してみてください。
・良いことをしたときに褒める
・人そのものを褒める
・行動を褒める
・失敗したときも褒める
・過程を褒める
「報告書作成といえば、○○さんだね」や「〇○さんの発想力はすごいよね」などと、具体的な言葉で伝えるとより効果的です。
褒めることで受け手側のモチベーションが上がるだけでなく、発信する側も自身の成長に対するポジティブな思考を育てられます。日常的に「褒める」ことを心がけ、部下とのコミュニケーションを深めましょう。
誰にでも敬意を払う
部下に対してはもちろん、誰に対しても敬意を払うことは人付き合いにおいて大切なポイントです。部下、上司は、あくまでも役割分担でしかありません。
「人」として接している以上、敬意を払って関わる必要があります。敬意が相手に伝わらないことで、最終的には部下が言うことを聞かなくなるケースも少なくありません。
特に、管理職になりたての頃は部下に対して強く出てしまう方もいます。しかし、部下に対しては「仕事をして当たり前」の態度ではなく、感謝の気持ちをもって接することが大切です。
会社は、お互いの信頼関係や役割分担で成り立っています。部下だけでなく、誰に対しても敬意を払って接することで、仕事も人間関係も円滑に進むようになるでしょう。
注意とフォローを上手に使う
部下に対して、いつでも甘い顔をすると存在の軽視につながります。そのため、業務の中で部下が良くないやり方や態度をとったときには、きちんと注意するようにしましょう。
ただし、「注意するときにはほかの社員がいないところで注意する」や「自分の主観を入れず簡潔に伝える」といった細かな配慮も必要です。また、何に対して注意したのかがわかるようにしっかり言葉にしましょう。
注意をしたあとは、フォローも忘れてはいけません。注意された側は気分が落ち込み、職場の雰囲気も悪くなってしまいます。やる気を失ってしまう部下もいるかもしれません。そんな場合は、自分から明るく声掛けをすると良いでしょう。
さらに、注意する際は「こういうところは良くなかったけれど、ここは良かった」などと、頑張りや過程などを認め、褒めるようにします。注意した部分が改善されたときは、その点を褒めてあげるのも大切です。
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まとめ
部下が言うことを聞いてくれないのを、部下のせいだと思っている方もいるかもしれません。
しかし、今回お伝えしたように、自分自身の態度や言動が原因の可能性もあります。部下が言うことを聞いてくれないと感じるなら、日ごろの部下への態度や言動を見直してみてください。
部下への対応がうまくできれば、自身の上司としての価値を高められます。この機会に職場での発言や行動を見直し、改めて部下との信頼関係を構築していきましょう。