急にやる気がなくなった部下への対処法!危険な兆候や原因も解説

急にやる気がなくなった部下には、早期の対処が必要です。放置するとメンタル不調を引き起こし、仕事を辞めてしまうかもしれません。今回は急にやる気がなくなった部下の特徴や原因、部下への対処法を解説します。部下への対応に悩んだら、ぜひ参考にしてください。


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急にやる気がなくなった部下への対処法!危険な兆候や原因も解説

最初に、急にやる気がなくなった部下の特徴を解説します。

急にやる気を失ったとき、部下はなんらかの悩みや問題を抱えている状態にあります。そのままの状態が続くと、精神的に追い詰められる可能性も秘めています。

上司としては、部下に危険な兆候がないかこまめな確認が大切です。そのためにも普段からコミュニケーションを密にして、異常の早期発見に努めましょう。

笑わない

表情豊かだった部下が笑わなくなったら、強いストレスや不安を抱えているサインです。悩みやトラブルを抱えていて、おもしろさを感じたり、まわりに共感したりする余裕を失っている可能性があります。

表情や感情表現の欠如は、心の変化をわかりやすく伝えるバロメーターです。部下の様子を観察する際に、ぜひ参考にしてください。

元気がない

なんとなく元気がないのも、悩みごとや強いストレスを抱えている人の特徴です。いつも疲れていて覇気がない、ため息をついているなどの仕草や様子に注目してください。

元気のない状態が1週間以上続く場合は、特に注意が必要です。体調不良や精神面に不調が生じている可能性もあるため、慎重に様子を観察しましょう。

口数が少ない・しゃべらない

普段よりも口数が少ない、しゃべらないなども、危険なサインのひとつです。気分が落ち込んでいて話す気力がないか、他人との会話を面倒だと感じている可能性があります。

いままではミーティングで積極的に発言していたのに、上司が質問しても話が長続きしないようであれば要注意です。

とはいえ、普段から口数が少ない人もいます。オフィスでの業務関連の会話だけでなく、プライベートなシーンでも会話が減っていないか確認しましょう。

仕事に対する意欲が感じられない

仕事に対する意欲が感じられないのも、やる気を失った部下の特徴です。業務上のミスが続く、手元の作業がはかどらないなどの様子に注目してください。

仕事にも影響がでている場合は、特に注意しましょう。納期を守れずに取引先に迷惑をかけたり、仕事のクオリティが低下したりしてしまうのは、会社の信頼を損ねる大問題です。

仕事に対する意欲を失っていると、遅刻や欠勤が増えて勤務態度が悪くなることも多くなります。

特に上司やまわりから注意を受けても態度が改善しないとき、ミスに対して反省している姿勢が見られない場合は、精神的に余裕がない可能性があります。同様に、服装や髪型が乱れるのも、心に余裕がないあらわれです。

また、なんらかの問題を抱えていると他人との関わりが煩わしくなり、一人になりたがる傾向があります。会社の行事や飲み会への参加が減っていないかも、あわせてチェックしてください。

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部下が急にやる気がなくなった!考えられる原因は?

引き続き、部下が急にやる気がなくなったときに考えられる原因を解説します。

部下が急にやる気がなくなった理由を特定するのは難しいものの、職場が原因である可能性は否定できません。いくつかの原因が影響しあっているケースもあるため、職場内を点検してみることをおすすめします。

人間関係の悪化

解決が難しい原因ですが、職場で心身に負担をかける原因で最も多いのは、人間関係のトラブルです。

プライベートと違い、職場では気が合わない人とも接触しなくてはいけません。人間関係を割り切って考えられる人もいれば、そうでない人もいるため、個別に考える必要があります。

勤務時間の長さ・業務負担が大きい

勤務時間の長さや業務負担が大きいのも、部下にやる気を失わせる一因す。特に残業が多く、休みが取れていないと、心身の疲れを回復させられずに負担が蓄積します。

業務量に対して正しく評価されていないのも、やる気を失う原因です。自信喪失や自己評価の低下から、仕事へのモチベーションが下がるため、上司として気を付けましょう。

仕事や上司からのプレッシャー

業務に対する極度のプレッシャーがストレスになり、部下のやる気が低下していることもあります。能力を超える業務量や仕事内容、無理な納期を強いていないか、職場内を点検してください。

部下によっては、上司の「期待している」「がんばれ」などの励ましもプレッシャーになり得ます。実は自信がない、助けが必要であることを言い出せない状況に追い込んでいるケースも多いため、自分の言動も振り返りましょう。

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急にやる気がなくなった部下に上司ができる対処法とは

急にやる気がなくなった部下には、上司として適切に対処する必要があります。

部下がやる気を失うのは、メンタルヘルス不調を引き起こすリスクが高い、危険な兆候です。休職や退職、心身の病気に発展する前に、早めの対処が大切です。また、やる気のない部下の対処法に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

心理カウンセリングのプロに聞く「やる気のない部下の対処法」

プライバシーが保たれた環境で傾聴する

部下がやる気をなくしていたら、プライバシーが保たれた環境で詳しく話を聞く必要があります。

部下とメンタルに関する話をする際は、他人の出入りがなく、静かな環境を用意しましょう。プライバシーに配慮する姿勢を示すことで、部下も安心して話ができるようになります。

このとき、部下に話させて傾聴する姿勢が大切です。上司のほうから話しを進めたり、いきなり革新的な話を向けたりするのは好ましくありません。部下の話を自分自身に重ねながら聞き、共感する態度を示しましょう。

こちらから解決策は提示しない

部下との話し合いでは、上司や会社側から解決策を提示しないことが原則です。

あくまでも部下の悩みを聞き、部下の立場に寄り添うアドバイスをして、解決策を一緒に考える態度を示しましょう。部下が解決策に気付いて意見が言えるようになるまで、傾聴することが大切です。

業務負担を減らして余裕をもたせる

部下から話を聞き、やる気を失わせている原因が業務量にある場合は、仕事の見直しも必要です。業務量を減らして心の負担を取り除き、部下の心にゆとりをもたせることで、回復を促しましょう。

ただし、業務負担を見直す場合は、職場内の周囲のメンバーにも上司から説明が必要です。仕事を振りわけることでまわりに負担をかけすぎないように、分担にも配慮してください。

専門機関の受診をすすめる

部下の症状によっては、医師や専門機関への受診を促すことも欠かせません。会社内の環境改善だけで回復が難しいケースは多いため、産業医への相談も選択肢のひとつに検討してください。

このとき、医師や専門家に丸投げするのはNGです。不安なら受診に付き添うなど、部下の心の支えになる姿勢を示しましょう。

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急にやる気がなくなった部下への上司のNG対応

急にやる気がなくなった部下への対応を間違えると、さらにモチベーションが低下するおそれがあります。ここでは、やる気がない部下へのNG対応を解説します。

意見を否定する

部下の意見に対して「それは違う」「そうじゃない」と否定してはいけません。人は否定されるのを嫌うため、さらにやる気をなくしてしまうかもしれません。

部下の言動が間違っている場合でも「そういう考え方もあるね」「君はそう思うんだね」と否定せずに受け止めることが大切です。その後に「私はこのように仕事をしてほしい」「会社のルールではこうなっている」と要望を伝えてください。

部下の意見を頭ごなしに否定するより、意見を素直に受け取ってもらいやすくなります。

価値観を押し付ける

「その仕事のやり方は効率が悪い」「まずはこの仕事からやるべき」と自分の価値観を押し付けたアドバイスをしてはいけません。価値観は人によって異なり、効率の良い仕事の進め方や優先順位も違います。

良かれと思ってアドバイスしているつもりでも、部下は迷惑に感じているかもしれません。仕事の進め方で困っている様子なら「何かわからないことはある?」と、部下の意見を聞いた上でアドバイスしてください。

対処せず放置する

急にやる気がなくなった部下を放置してはいけません。放置すると、部下は「自分は必要とされていない」と感じてしまい、よりやる気をなくす可能性があります。

仕事をサボっても問題ないと認識してしまうおそれもあります。やる気のない部下を放置しても解決には繋がらないため、適切に対処しなければいけません。

外発的動機でやる気を引き出そうとする

やる気を引き出すためだけに報酬を与えてはいけません。例えば、ジュースやお菓子をプレゼントしたり、仕事の一部を引き受けたりすれば、部下は一時的にやる気を出して仕事に取り組んでくれるかもしれません。

しかし、報酬を与える方法は「外発的動機付け」と言い、短時間で効果が期待できる一方で、長続きしない特徴があります。一時的に部下がやる気を出しても、すぐに元の状態に戻ってしまうため、問題の根本的な解決にはなりません。

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部下が急にやる気を失うのを予防するには

ここでは、今後部下がやる気を失うのを予防するために、事前に何ができるかを解説します。

コミュニケーションの機会を増やす

部下と積極的にコミュニケーションを取り、意見に耳を傾ける機会を増やすことは大切です。コミュニケーションを取る機会が多ければ、部下の状況を正確に把握でき、適切なアドバイスやサポートがしやすくなります。

意見を聞くだけでなく、上司が考えている目標や課題を伝えることで、部下は自発的に行動を起こしやすくなります。何を目標にすれば良いかわからず、やる気を失ってしまう部下は多いため、都度目標や課題を伝えることが大切です。

また、コミュニケーションの手段として1on1ミーティングや週次ミーティングなどを実施するのもひとつです。部下のやる気維持に悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。

部下の業務量や進捗状況を確認できる仕組みをつくる

部下に過度な負担がかかるのを防ぐために、業務量や仕事の進捗状況を確認できる仕組みをつくるのも効果的です。ストレスチェックやパルスサーベイなどを導入すれば、部下の負担を確認しやすくなります。

不満がある部下のアラートを拾いやすくして、早急に対処できる環境を整えてください。部下の残業時間のチェックやスケジュールを把握するなどの方法も有効です。部下の仕事量を把握する方法については、こちらの記事もご覧ください。

部下の仕事量を把握していないデメリットは?改善する方法

失敗を恐れない環境をつくる

部下は失敗を恐れるあまり、やる気をなくしてしまう場合があります。上司としては失敗をした部下には必要な指導を行わなければなりません。しかし、ただ叱責するのではなく、失敗から学ぶための機会を提供することが大切です。

また、部下が失敗してしまった際のフォローも重要です。リカバリーの方法や対策を部下と一緒に考えると上司への信頼度も高まり、失敗の隠蔽も防げます。失敗から成功につなげられる文化を醸成して、恐れず前向きに仕事に取り組める職場環境を整えてください。

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対応に悩んだらTBLに相談するのも選択肢のひとつ

とはいえ、やる気を失った部下とはコミュニケーションが取りにくく、メンタル面のサポートが難しいのが実情でしょう。

部下への対応に悩んだら、東京・ビジネス・ラボラトリー(TBL)のセミナーやカウンセリングを受けることも検討してみてください。

東京・ビジネス・ラボラトリー(TBL)には、プロフェッショナルの心理カウンセラーが在籍していて、幅広い企業のメンタルサポートやストレスチェックを実施しています。上司としての専門的なメンタルサポートが学べるため、やる気のない部下への指導にも役立つでしょう。

管理者や経営者、社員向けの各種セミナーを開催していて、コミュニケーションの仕方を学ぶことも可能です。部下を指導する際の不安軽減に、管理職として自信を養うのにも活用できるため、部下への対処に悩んだら、どうぞお気軽にご相談ください。

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まとめ

急にやる気がなくなった部下がいたら、放置するのは厳禁です。上司が早めに適切な対処をし、本来のやる気のある状態へ回復を促しましょう。

部下の状態を把握するためにも、日頃のコミュニケーションが欠かせません。ぜひ前向きに、部下と向き合ってみてください。