仕事の理解力がない部下を指導・育成する方法5つ

仕事の理解力がない部下の対応に悩んだことはありませんか。組織として成長を続けていくためには、理解力がない部下の指導・育成方法を知ることが必要です。 本記事では、理解力がない部下の特徴や原因、対処法を解説します。理解力がない部下への対応で悩んでいる上司の方は、本記事を参考に対処法を検討してみましょう。


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理解力がない部下の特徴は8つ

理解力がない部下には特徴があります。特徴を知っていると、あらかじめ対処しやすくなるため、把握しておきましょう。

理解力がない部下の特徴は、下記の8つです。

・話を聞かない
・プライドが高い
・感情的になりやすい
・柔軟性がない
・語彙力・知識が乏しい
・経験不足
・自分に自信がない
・自分が正しいと思っている

自社の部下が該当していないか、確認してみてください。

【特徴1】話を聞かない

理解力がない部下は、話を聞いていないケースが多いです。話の途中で自分なりに結論を出してしまい、「最後まで話を聞かなくてもよい」と思っていることがあります。

仕事に興味がないために、「理解しようとしていない」可能性もあります。話を聞かない部下は意図しない行動をしたり、後で何度も聞き返したりしてくる場合があります。上司の負担になることも多いでしょう。

【特徴2】プライドが高い

プライドが高いと、自分の中にある考えが正しいと思い込んでしまい、他人の話を理解することが難しいことがあります。

自分が間違っていても認めようとしないケースがあり、厄介です。ただ、ストレートに指摘するとプライドが傷つけられて、さらに話を聞かなくなってしまいます。慎重な対応が求められるタイプの部下です。

【特徴3】感情的になりやすい

感情的になりやすい部下は、相手の話を聞かない傾向にあります。感情的になると相手の話が入ってこなくなるのです。

ただ、理解力のなさをそのまま指摘してしまうと、より感情的になってしまうことも。指摘の仕方にも気配りが必要です。

【特徴4】柔軟性がない

柔軟性がない部下は、理解力がないという印象を持たれがちです。話を聞いて分かってはいるが、応用できないために適切な対応ができないタイプです。上司からすると、なぜ臨機応変に対応できないのかと感じる場合もあります。

【特徴5】語彙力・知識が乏しい

そもそも、語彙力や知識が乏しいと話を理解できません。例えば、使われている言葉を知らなかったり、前提知識がなかったりするケースです。

なんとなくイメージは掴めていても、それを上手く伝えるのが難しいことも多いです。よく「頭が悪い」「勘が鈍い」と言われてしまうタイプです。

【特徴6】経験不足

経験不足のために、話を理解できていないケースがあります。上司から伝えられた業務内容や指示をうまくイメージできないのです。特に、専門的な職業や職種、知識が少ない新入社員にありがちです。

【特徴7】自分に自信がない

自分に自信がないと、質問することに後ろめたさを感じてしまうことがあります。理解できないのが悪いと思い込んで上司に聞けず、結果的に理解力がない人間だと思われてしまいます。

自分に自信がないタイプは自分だけでなんとか解決しようとするため、後々トラブルが生じる可能性があります。会社や上司に負担をかける可能性があるため、早めの対処が必要です。

【特徴8】自分が正しいと思っている

自分の考えや感覚が正しいと頑なに思っているケースがあります。性格上の問題なのでしょうがないですが、さまざまな価値観を持っている人がいるのを理解してもらうことが重要です。

さまざまな考えがあり、必ずしも自分が正しいわけではないと話してみましょう。経験でわかってくる場合も多いため、いろいろ仕事を任せてみるのもひとつの手です。

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部下の理解力がない3つの原因

部下の理解力がないのには、いくつか原因があります。部下の理解力がない主な原因は、下記の3つです。

・キャパオーバーになっている
・上司の指示・説明が下手
・相談しづらい雰囲気がある

原因を知ると、その後の対処法が見えてきます。すぐに対応できる場合もあるため、確認しておきましょう。

【原因1】キャパオーバーになっている

仕事や責任が多くキャパオーバーになっていると、理解力が下がる原因になります。自分のことで精いっぱいのため、周りの話が入ってきません。

部下がキャパオーバーにならないため、上司は部下の仕事状況を把握しておく必要があります。自分自身がキャパオーバーになっているのに気づいていないケースもあるため、注意深く様子を見るようにしましょう。

【原因2】上司の指示・説明が下手

上司の指示・説明が下手で、部下が理解できないケースがあります。必ずしも部下にだけ原因があるわけではありません。

部下に理解してほしい」という気持ちがないまま話していませんか?相手がどうしたら理解しやすいかを考えながら話しましょう。

また人によって、理解しやすいコミュニケーションのタイプがあります。
図や表などを見せながら話すと理解しやすいタイプ、理論的に筋道を立てて話すと理解できるタイプなどです。部下がどういったコミュニケーションを取ると理解しやすいのか、知ることも大切です。

【原因3】相談しづらい雰囲気がある

上司への信頼がないと、部下は相談してくれません。上司が相談しづらい雰囲気を出しているのが原因で、理解力がない部下を生み出してしまっているケースがあります。

横柄な態度を取ったり、部下の気持ちを考えずに行動していたりすると信頼を失ってしまいます。今一度、自分の行動を見直してみると良いでしょう。

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理解力がない部下への対処法5選

理解力がない部下は放っておくとトラブルの原因になるため、対処が必要です。理解力がない部下への主な対処法は、下記5つです。

・否定せず話を聞く
・丁寧に伝える
・アウトプットの機会を増やす
・メモをとってもらう
・隠れた原因を探る

理解力がない部下特有の対処が必要なため、必ずチェックしておきましょう。

【対処法1】否定せず話を聞く

理解力がない部下の話は、否定せずに聞きましょう。否定すると、理解できていなくても質問してはいけないと思ってしまいます。

話を聞くと、理解できていない原因が見つかる場合もあります。話しやすい雰囲気を意識し、一度話し合いの場を設けてみましょう。

【対処法2】丁寧に伝える

丁寧に伝えると、部下の理解力を上げられます。相手が分かりやすい言葉や話し方をしてみたり、途中で「分からないことはある?」などの質問を挟んだりしてみましょう。

上司の説明が分かりづらかった場合は理解できるようになりますし、理解できなくても質問しやすい雰囲気が作れます。

【対処法3】アウトプットの機会を増やす

1on1ミーティングなど、アウトプットの機会を増やしてみましょう。アウトプットすると、上司は部下が理解できているかを把握でき、部下は理解が深まります。

理解できていなかった場合でも、その場で聞けます。また、上司と部下の信頼関係の構築にもつながるため、アウトプットの場を増やすのは有効な手です。

【対処法4】メモをとってもらう

部下にメモをとってもらうのも、対処法のひとつです。メモをとってもらえば後で確認もできますし、部下自身の考えの整理もできます。

また、メモをとりながら聞けば、理解力の向上にもつながります。メモを習慣づけてもらいましょう。

【対処法5】隠れた原因を探る

職場だけでなく、プライベートで問題を抱えているなど、別のことに注意が剥いているときは、相手の話が全く頭に入って来ないことがあります。
なんでも話せる環境を整えることで、部下が話を理解できない本当の理由がわかることがあります。

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TBLがおすすめ!理解力がない部下への対応を学ぶなら企業・外部研修を活用しよう

部下への対応を学ぶには、企業・外部研修の導入もひとつの手です。企業・外部研修を導入すると、客観的な視点から部下への対応を見直せます。

企業・外部研修なら「東京・ビジネス・ラボラトリー(TBL)」がおすすめです。TBLでは心理学のメソッドでコミュニケーション研修を行い、部下とのコミュニケーションや指導・育成をサポートします。

新たな視点や最新のノウハウを得られるため、部下の理解力不足で悩んでいる企業様にはおすすめです。興味がある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

部下の理解力不足は組織全体に影響を及ぼすため、対処すべきポイントの一つです。本記事で紹介した理解力がない部下の特徴や対処法を知ると、あらかじめ対策できます。

ただ、部下の育成・指導はトラブルも多いため、企業・外部研修の導入をおすすめします。TBLでは心理学のメソッドで部下とのコミュニケーションや関係構築のお手伝いをしますので、お気軽にご相談ください。